事業の特徴と基本方針

徹底した傾聴

最初は貴社が抱える問題や、叶えたい願望、達成したい結果が何であるか、私が必ずお伺いします。

全ての依頼者が、インターネットやITに詳しくはありません。
しかし、依頼者は自分の事業や活動については話すことができます。
問題や課題、依頼者の状況を知らなければ、案件の方向性、骨組みは見えません。
何が問題や課題であるか、最初に明確に把握しない案件は、目的を必ず見失います。

人間とは、何か問題や課題が発生すると、とかくすぐに使える技術やノウハウに頼りたがります。
ウェブサイトやシステム構築では尚更です。

ウェブサイトやシステム構築の技術的なことは、ネットで調べればなんとかなります。
問題や課題解決をどうやるかは、ネット検索をしても載っていません。
依頼者ともに、問題や課題の解決方法を考えるしかありません。

課題や願望を明確にして、戦略や解決方法を探ります。
問題や願望の内容次第では、デジタルプロダクト以外の手段になるかもしれません。

相手から私に提案を求められる場合は、精度高く回答できることが必要と私は考えます。
相手の質問内容や要求内容が曖昧な場合は、私はより具体化する対応を行います。

要件定義の徹底

デジタルプロダクトの構築で、いずれも私は要件定義の工程は行います。

要件定義を飛ばしたがる依頼者が世の中にはいます。
要件定義を飛ばすことは、見積金額や構築日程の検討及び予測たてを難しくします。
全体が見えない状態で、金額や構築日程がわかるわけがございません。
要件定義飛ばしが原因で、案件の破綻は容易に発生します。

要件定義はやることとやらないことを決めます。
依頼者はその時々にある方針、予算、時間で、やる必要があること、やる必要のないことがあります。
やらないことを決めて、やることで優先順位付けが必要になります。

依頼者が結果を出すには、目的と目標を明確にして、目標とする数字の設定が必要です。
運用をする中で、定期的にどのような目標に達していたいか、マイルストーンを決めるのが要件定義です。

私が相手に提案依頼書を作成するように要請する場合がございます、
時間を取って私が相手への質疑応答を行い、相手に断りを入れたうえで、質問を質問で返すことも辞さないです。

顧客が私に「あれもこれも導入したい」と求めても、本当にそれが有効なのかを私は顧客に問います。

理由もなく、「おまけ」「とりあえずあれば良い」という顧客の考えは、私は極力排除します。

結果について

私は「結果が全て」と考えます。
現況の結果がわからないのに、今までの過程について、議論や検証、批評のしようがございません。

私は決して顧客のイエスマンにはなりません。
顧客が取り組もうとしていることが、目的や目標達成に繋がらないと考える場合は、顧客に反対します。

私は顧客にとって、綺麗事や聞こえの良いことは、なるべく言わないようにします。
私が言ったがために、方向や対応を間違えたら、顧客が意図しない結果になりえます。

私は顧客が結果を出すためには、必ずしも最新の考えや技術を使うわけではございません。有用な古典的な方法があれば、顧客に提案します。

私は顧客にとって不要と思われることはしません。
顧客が結果を出すには、他に必要と考えることや、優先度の高いことを考えて、実行する必要がございます。

結果を出すために必要なこと

デジタルプロダクトの刷新の条件

依頼者様が私に「ウェブサイトの刷新をしたい」と希望しても、私は「必ずしもそれが正しいとは限らない」と考えています。
今までやっていないことが有効であれば、顧客に提案する場合がございます。
一例として、お客様の声がない場合は、コンテンツとして追加することです。
顧客が今までやっていないことを取り組むことで、改善が見られたなら、その対応は顧客にとって有益です。
刷新をする前に、まだやっていないことを実行できるかを検討しない依頼者様が多いです。

ウェブサイトの刷新では、必ず全面刷新を行うわけではございません。
一部または全面刷新の基準となりうる事項は以下となります。

ウェブサイト

ウェブシステム、ウェブアプリケーション、ウェブサービス

長期に育てて行く姿勢

私は今まで多くの案件に関わってきた中で、結果としてうまく行かなかった多くの顧客を見てきました。
最初はやる気があっても、途中で意欲を失うか、何らかの要因で挫折し、最後は自らウェブサイトやウェブシステムを閉じるか、放置しています。

「作って終わりのデジタルプロダクトには、全く価値がない」と、私は考えます。
デジタルプロダクトは顧客の組織内の機能の1つとして考えます。
顧客が結果を出すためには、私が顧客の仕事の方法や考え方に踏み込んで提案し、実際に顧客に実務で動いてもらわないと、意味がないと考えます。

ウェブサイトやウェブシステムは、一度運用を開始したから終わりではございません。
多くのウェブサイトやウェブシステムには、「完成状態」が存在しません。
一人でも多くの顧客を取り込むには、完成度が低くても市場に出して、後からバージョンアップするものです。
完成状態を待ってから運用開始をしていたのでは、機会損失を招きます。

Windows、macOS、Android、iOSのようなOSがまさに好例です。
半完成状態のデジタル製品として市場に投入し、顧客を取り込み、常にバージョンアップするのと同じ考え方です。

ウェブサイトやウェブシステムは、運用者が事業を続ける限りバージョンアップする必要があるので、長期的な視点で育てる必要がございます。
私は今までに多くの顧客と取引をした中で、ウェブサイトやシステムに対する熱度の差を感じてきました。
本当に本気の顧客は、戦略や修正点を考え、なんとかしようとします。

「ローマは一日にして成らず」で、いきなり成功する案件やプロジェクトはほぼ皆無です。
ビジネスは結局は結果が求められ、結果で見られることが多いです。
途中で一時休憩をしてでも、最後までやりきって何らかの結果を出さないことには、一定の評価は得られません。
何が何でも顧客に結果を出してもらいたいため、私は顧客と一緒になり、私が持っている考えや経験を助言や提案いたします。

顧客にウェブサイトやウェブシステムを運用する体制や知見がない場合は、時間をかけて私は顧客と伴走して、じっくりと基礎づくりを行います。
全く筋力と体力がない人間に、「フルマラソンを完走しろ!」と、私は最初から言いません。

最小限

コンテンツ、意匠、機能などにおいて、可能な限り無駄を削ぎ落とし、シンプルを目指します。
最初からいきなり多くを投入することは、依頼者からの特段の要望や要件がない限り、私からは提案しません。
無意味なことや機能はやらないことを提案し、本当に必要なことや機能だけを実現するようにお伝えします。

ウェブサイトやシステムは、運営者ないし利用者がいろんなことをやりたいがゆえに、あれもこれもと付け足したがるものです。
コンテンツ、意匠、機能などが多くなればなるほど、運営者及び利用者の双方が訳がわからなくなります。

結果として内容が肥大化し、なぜ追加されたのかわからない機能や情報が残り、誰の手にも負えなくなる事態になります。
やりたいことや目的がわからなくなった場合、利用者からは利用されなくなります。
死んだウェブサイトやシステムは、運営者にとってお荷物となり、遅かれ早かれ運営や維持が立ち行かなくなります。
依頼者にとって最悪なことであるのは明白です。

明快な戦略や方針とシンプルなウェブサイトやシステムにより、依頼者が見通しを立てやすくなります。
利用者の要望や意見の反映、事業環境の変化を反映したい場合、ウェブサイトやシステムにて追加や変更するべき箇所を特定しやすくします。

最小限で機能するコンテンツ、意匠、機能を構成することは、いつも難しいことです。
複雑で人々を困惑させるコンテンツ、意匠、機能の提供とどちらが建設的か、どうやって運営者と利用者の双方がWin-Winの関係になるか、いつも考える必要があります。

より良いものを構築すること

私は依頼者に、新規構築あるいは刷新の開始から、継続的な取り組みの中で、状況に応じた助言、対応を行います。

より良いものを構築することと、一番のものを構築することとは意味が違うと私は考えます。
一番のものを構築して終わりでは、状況の変化にも対応できず、遅かれ早かれウェブサイトやシステムは終わります。
ウェブサイトやシステムは一度構築したら終わりではなく、継続可能な限り運用を続けることが必要です。
運用する中で、当然取り巻く環境も日々変化します。
運用を続ける中で、変化する状況を観察し、どうしたら改善できるか、何が改善に必要なのかという気持ちが大事になります。

依頼者が新規立ち上げであれば、実績、顧客の嗜好、顧客の動向の情報は一切ない状態です。
依頼者として、事業の方向や顧客の動向を模索することが求められます。
模索する中で得られたことを次の企画や展開として活かせれば、依頼者の事業は次に進みます。
このときほど、運用の中で得られる全ての反応、教訓、意見が貴重になります。
これらを元に、より良いウェブサイトやシステムを構築できれば、次に進めます。

結果が出ているウェブサイトやシステムは、長期に渡る試行錯誤を繰り返し、目には見えない地道な努力と対応を行っているものです。

試作品開発

依頼者はとかく早く実物を見たいものです。
実物を見なければ、依頼者が判断ができないことが多々ございます。

私はこの依頼者の傾向を踏まえ、試作品開発を徹底しています。
最初の試作品の完成度は低く、MVP(最小限の価値ある製品)を私が作り依頼者に見せることで、依頼者と私の考え違いを防ぎます。

私は、ブラウザで動かない、実現できない、表現できないものは、開発しません。
実現するかどうかもわからない静止画のヴィジュアルデザインを依頼者が見て、結局後になってその通りにならなかったでは、何のためにその静止画を見せたのか、無意味となります。

もし依頼者から、ウェブサイトのビジュアルデザインのサンプルを求められた時、私はHTMLとCSSとJavaScriptによるモックアップを作成して提出いたします。

最初から完璧は目指さない

私は最初から完璧は目指しません。
いきなり100%のものを目指して、必ずうまく行くことはまずありえません。
何らかの修正や変更はつきまといます。

私は修正をかさねて、後から追い込みで完成度を上げていきます。
修正回数は多くなることもありますが、依頼者との認識相違を解消し、確実に進めていきます。

うまく行かないことが成功の母

多く悩もうが、何もせずに時間が経過するのは、最悪です。
1つの仮説を持ち、完成度が低くてもMVPを早く開発し、社会や組織内に出して利用者の反応を見る行為が大切だと私は考えます。
社会や組織内に出したウェブサイト、ウェブシステム、ウェブアプリケーションに対し、利用者の反応が最悪だったとしても、開発時には得られなかったこと、想定していなかったことが得られることが多いです。

成功するためには、うまく行かないことを多く経験しないことには成立しません。